北京オリンピックも終わり落ち着いたころですが、ここで以前から思っていること。
オリンピック開催前になると話題になるのが人気種目の代表選考についてですね。
で、今回もありましたが、全日本選手権などの事実上の代表選考会で優勝しながらも過去の実績などの理由により負けた選手が代表が選ばれることがあるんですよね。
オリンピックでの活躍の可能性を考えればそれは正しいことなのかもしれませんが、もっと大事なことがあるんじゃないですか?
私はスポーツ好きですし、愛国心もあるほうだと思うので、日本選手のオリンピックでの活躍は嬉しいです。メダルは取ってくれたほうがいいですし、金メダルならなおさらです。
もちろん選ぶ人達の責任もあるでしょう。
大きな見方をすれば経済効果なんてのもあるのかもしれません。
ただ私のようなファンが仮に1億人いたとしても、経済効果が数億円あったとしても、その選ばれなかった選手一人の人生とどちらが重いでしょうか。
『元オリンピック日本代表』として生きていくのと、『昔オリンピック目指してた選手』というのでは、これから長い人生で大きな違いがでてくると思うんですよね。
しかもそれが「競技の実力ではない何か」によって決められたことであるなら到底納得できない話だと思います。
日本の金メダルが一つ増えて国民みんなが『ちょっとの幸せ』を味わうより、努力が報われて大きな幸せを得る選手が一人増える方が素晴らしいことじゃないですか。
がんばってがんばってがんばって日本で一番になって、でもオリンピック行けませんでした。
こんな事があったらこれから世界を目指す人達に「努力は必ず報われる」なんて言えないですよね。
おそらく代表選考に関わる人達って指導者的な立場なのだと思うのですが、未来のためにもよく考えていただきたい問題です。