デザイン教室の教材に、イルカの絵を使いました。
「イルカと握手したことある!」
という子に始まって、
「ハワイでイルカ見た!」
おおお・・・
更には
「八丈島でイルカと泳いだ!」
なんて子も。。。
羨ましい話でもありますが、子供のころからなんとも豊かな経験をしているのだなあと感心しました。
文京区という土地柄もありますが、習いごとのなかでも「デザイン」という(算数や国語と比べて)必然性の低い勉強をされているのですから、教育に対する関心が高い家、あるいは経済的に余裕のある家庭の子が来てくれているということを感じます。(ちなみに受講料は画材費込で6000円ですから、他の習いごとと比べて贅沢ということはありません・笑)
こういう話をすると一方から
「恵まれているうちの子はいいよね〜」
という声が聞こえてきます。
デザイン教室に通っている子は「恵まれているうちの子」なのでしょう。
恵まれない子・・・経済的なことであったり、家庭環境であったり、身体的なことであったり、もっと広い目でみれば世界には日々の食べ物が無いとか、あるいは生きるか死ぬかという状況におかれている子もたくさんいます。
そんな子が何か成功を収めると、「よくやった」と美談になります。
そういった話を聞くと私も思わず感動してしまったりするのですが、私が少し違和感を覚えるのは「恵まれている子」が何かを成し遂げた時の周囲の反応です。
「あの子は恵まれているから」
という言葉を聞いたことありませんか?
あるいは自分で言ったことがありませんか?!
結果に対してそこに行き着くまでにハンデがあったかどうかは別の話ですし、実際に“恵まれているから成功した”のであっても、こういった考え方が危険なのです。
「あの子は恵まれているから成功した」
という言葉を裏返すと
「自分は恵まれていないから成功しないんだ」
あるいは
「自分は恵まれていないからできなくてもしょうがないんだ」
という意味が含まれていると思うのです。
子供に限った話じゃないですね。
その人の置かれた環境に関わらず、まずその人の努力や成果について素直に認められるようにならなきゃいけない・・・それが自分の成長にもつながると思うのです。
ーーーこどもデザイン教室りねあーーー東京文京区小石川教室&小日向教室・「アートではなくデザイン」がコンセプト。お絵描き好きだから習わせてみたいけど、芸術家になったって食べていけないし・・・いえ、デザインの勉強は必ず役に立ちます!。詳しくはホームページをご覧下さい。
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