今年のグッドデザイン賞(Gマーク)の大賞はGoogleMapになるところだったのが、経済産業省の判断で受賞を逃したというのが話題になっています。
その理由についてはいろいろ賛否あるのでしょうが、私としてはそれ以前に今年の日本を代表する「デザイン」がGoogleMapであると評価されたこと自体に違和感があります。
Gマークについて以前から出来レースだとかコネが必要だとか言われていますが、15年前くらいまでは少なくととも大賞に選ばれた商品は「これ使ってみたい」「一度見てみたい」「触ってみたい」と思わせるものだったはずです。
ところがここ数年は「人にやさしい」とか「環境にやさしい」という点が評価されるようになり、そういった真面目な商品が大賞や金賞をとることも多いのですが、同時に「クソ面白くない」デザインが受賞していることってないですか?
エコロジーとかユニバーサルデザインが大事なのはわかっていますが、それ“だけ”の商品が大賞や金賞をとるのはどうなんでしょう。
デザインってもっと人をドキドキワクワクさせるとか楽しくさせるとか、そういうところが一番重要なんじゃないかと思うのですよ。少なくともGマーク大賞に選ぶのなら。
もし私が今子供で、世の中(というより審査員になるような一部の専門家かもしれませんが)の「デザイン」に対する評価のしかたを見ていたら、きっとデザイナーになりたいって思うことはないだろうなーなんて思うのです。
ま、あくまで私の個人的な感情ですけどね。
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おまけ
これは昔Gマーク大賞とった自転車です。(写真はグッドデザイン賞ホームページより)
自転車に興味のない人でも「どんな乗り心地なんだろ?」「買わないまでも一度乗ってみたい」と思わせるような楽しいデザインだと思います。
GoogleMapのデザインがいい悪いは別として、それがGマーク大賞とったというニュースを聞いて「うわあGoogleMapってなんか楽しそう!早く使ってみたい!」ってドキドキする人っているでしょうか?
もっと「デザイン」って楽しいものだと思うんですけどね〜
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